コンパクトシティ政策

コンパクトシティ政策とは?

コンパクトシティは郊外への市街地の拡大を抑制し、
生活機能が近接した都市のこと。富山市が全国的にモデルケースとして
取り上げられることが多い。また高岡市もこれを推進している状況にある。

コンパクトシティ政策は賛否両論

実際のところ、これが成功しているかどうかは賛否両論だ。
中心市街地に建てられた再開発ビルは賑わっているとは言いがたく、
民間マンションの進出は一部見られるものの、今でも郊外に市街地は広がり、
高岡では中心部の地価が下がり続けている。

しかし、コンパクトシティ政策を失敗と決めつけるのは
時期尚早ではないかと思っている。今後の経済情勢や
ライフスタイルの変化により評価される可能性はあるだろう。

現代の富山県のライフスタイルとは?

富山県は車社会。その普及率は北関東に次ぐ全国4位。
その暮らしぶりは、都市郊外に駐車場完備の戸建住宅と
人数分の車を所有する生活が一般的と言ってよい。

しかし、これを実現するにはそれなりの世帯収入が必要だ。
住宅ローンの返済と車の複数台維持が重なると、
勤め人ひとりの収入ではなかなか難しく、二世帯同居や共働きで
どうにか実現しているような話しも聞かれる。

将来、ひとり1台の車所有は難しくなるかも

自分の周りの子育て世帯を見てみると
「家族で車1台だけ所有する世帯」がそれなりに居る。
車の車両価格はだんだん高くなっており、維持費も掛かる。
年功序列が廃れ、なかなか所得が上がらないことも背景にある。

さらに、今の30代の将来の年金額は現在の6割程度という試算があるらしい。
もしそうなれば、現代のお年寄りのように、
老後に「郊外の戸建住宅」と「人数分の車」を維持し続けるのは
かなり難しくなるのではないのだろうか。

・・・実のところ、富山の車社会というのは
既にギリギリのところで成り立っているのかもしれない。

この政策が正しく評価されるのはまだ先のこと

あくまで自分の予想だけど、20〜30年先の未来では、
富山県でも徒歩と公共交通でギリギリ生活可能な場所を求め、
徐々に人々が街中に戻ってくるのではないだろうか。

そのときになってようやく、高岡の万葉線や
富山市のセントラム、ポートラムのような
「コンパクトシティ政策の遺産」が評価されてくるに違いない。

この件は、長い目でみる必要がありそうだ。